KEYTEC株式会社 | お客様の声 | 神戸商工貿易センター

KEYTEC株式会社

KEYTEC株式会社: 代表取締役　岩田和彦氏; https://www.key-t.co.jp/

物を壊さず内部を探査する 非破壊検査機器のパイオニアとして 高性能な製品を提供しています。

入居：2016年1月より

Q1 . 御社の事業内容についてお聞かせください。: コンクリート内部探査用電磁波レーダ（鉄筋探査機）をはじめとする非破壊検査機器の開発、製造、販売を手がけています。一言で言えば、コンクリート構造物を壊さずに中を見るための装置です。もともと私が前職の会社で初となるコンクリート内部探査レーダを提案して、事業化されたのです。その後2006年に独立、起業しました。アメリカ・ボストン郊外にある業界最大手のGSSI社と共同で約3年がかりで開発、製造した製品を販売し、現在、世界で2万台以上が稼働しており、非破壊検査機器のパイオニアだと自負しています。お客様はガス、電力会社、水道関係、ゼネコン、JR等の鉄道、原子力、火力発電所、白アリ駆除等多種多様で、幅広いニーズに応えています。
当社では、理念に掲げるように「どなたでも、簡単に、いつまでも」お使いいただける安心・安全で高性能な製品を提供しています。一度購入いただいたら基本的に無料でバージョンアップでき、常に最新の性能で使用できるよう、当社の技術力でしっかりとサポートしています。

Q2 . 神戸商工貿易センタービルに入居されたきっかけをお聞かせください。: 私はもともと兵庫県出身で、神戸がとても魅力的な街だとよくわかっていましたし、ゆくゆくは神戸に拠点を置きたいと考えていました。そのタイミングを図っているときに、東京で神戸市と兵庫県の集まりが開かれ、出席はできなかったのですが、すぐに移転について問い合わせ、資料を取り寄せてお話をうかがいました。すると神戸の人口が減少しており、働く場が少ないことから神戸を離れざるを得ない若者が多い状況だとうかがったのです。それで時期が来たなと大阪支社を神戸に移転させ、本社機能をほぼ神戸に置くことに決めて場所を探しました。
ここは神戸でとてもよく知られているビルですし、明るく、海が見晴らせるロケーションもすばらしい。また空港に近い等、アクセスが良く、何よりスタッフの方々が親切できっちりと対応してくださるので安心できます。いろいろなビルを見て検討しましたが、こうしたさまざまなメリットを考えてここに決め、2016年1月に入居しました。11階と7階を借りており、7階は開発とメンテナンスやサービス関係部署で使っています。

Q3 . 神戸市企業拠点移転補助金制度を活用された感想をお聞かせください。: 実は補助金制度についてほとんど知らなかったのです。このビルのスタッフの方に教えていただき、さっそく神戸市と兵庫県にも申請させていただきました。東京23区からの本社機能移転第1号とうかがっています。
認定いただき、非常に助かりました。当社の場合は神戸市と兵庫県で家賃月額の半分の補助を3年間いただけましたし、地方法人税の補助もいただけました。神戸市のこの補助金制度の認定を受けられたら、ビル共益費も3年間優遇されます。引っ越す際にかなり費用がかかりましたから、本当に助かりました。先程お話した東京での集いの際の資料に補助金のことも書かれていたようなのですが、あまり気にしていなかったのです。本当にラッキーだったと思っています（笑）。

Q4 . 実際に入居されていかがでしょうか。

とても居心地がいいですよ。窓が大きく海へと広がる眺望はとても心地いい。食事に関してもビル内に社員食堂のような場があり、リーズナブルに利用できるので、社員もよく利用しています。ビル内には他にレストランやコンビニも入っていますし、周辺にもいろいろなお店が充実していますから、非常に便利です。三宮から歩ける距離ですしね。
神戸に移転して一番良かったのは、採用においていい人材に当社への興味を持ってもらえることです。神戸近郊の大学出身者、しかも新卒者が多く来られるのでうれしいですね。
当社は、アメリカやロシアなどから調達したものを国内で販売するので、空港さえ近くにあれば、東京である必要性はないのです。ここでしたら関西国際空港が近いですし、東京から移転してもビジネスにおいて不利はまったくないですね。おかげさまでこの13年間、右肩上がりで成長しています。

Q5 . 今後の目標などをお聞かせください。: 当社は国内に製造会社を持たない製造メーカーなのです。世界にはすばらしい技術、製品が多くあります。できるだけ世界に目を向け、各専門業者に私たちが要求するものを作ってもらい、それを私たちが売り、その会社も売る。お互いがWin-Winになる関係がベストではないでしょうか。
日本で見れば、どうしても東京中心となりがちですが、世界を見れば、今の時代、どこに居てもインターネットが繋がり、発信力さえあれば勝負していけます。当社の社名の由来でもあるのですが、その製品が誕生したことで何かが変わったと言えるような“キーになるテクノロジー”を、今後も世に出していきたいですね。
それはここ神戸から発信していけることです。神戸で働き、結婚して子育てをし、その子どもたちが成長して神戸で働きたいと思えるように、微力ながら活性化に貢献できればと考えています。